肩凝り 目の疲れ、頭痛や吐き気:傷病性肩凝り
傷病性肩凝り
http://aozora-youtsu.com/2015/11/post-e1e4.html
肩凝りは原因として
筋原性、神経原性、自律神経原性の三原因があり、このうち、いずれかの原因からの発症であってもそれらの要因が直接、交感神経に興奮性の緊張を呼び込みます。
傷病性肩凝りは交感神経の過緊張は同じであっても、興奮性のものではなく電位低下性の緊張です。
それゆえこの
傷病性肩凝りは
交感神経単独の緊張ではなく、副交感神経系が強く関与しています。
したがって、この傷病性肩凝りは自律神経原性であっても、頸部症候性のものとは発する症状がかなり違います。
どのようなものかと言えば、頭痛や吐き気、或いは大・小後頭神経領域の痛み、目の疲れなどに現れてきます。
傷病性肩凝りの発症の背景
この傷病性肩凝りは精神的ストレスが代表的ですが、目の使い過ぎや過度の緊張状態での手作業、或いは、体の冷えなどにより発症します。
最近ではテクノストレス症候群として取り上げられます。
テクノストレスとはパソコンなどをはじめとしたOA機器などに毎日、それも長時間関わる人に最も多発します。
さらに高度な機器の組み立てや検査など細かい手作業や緊張状態で目をよく使う人なども同様です。
これは神経学的に見れば副交感神経系の支配部位を過度に使用したことを意味します。
例えば、目ですが、これは視神経であり当然副交感神経の支配部位です。
手作業は知覚運動神経領域ですが指先は迷走神経の末梢枝が最も過敏な部位であり、この神経に強く神経間反射を送ります。
迷走神経は本来臓器支配の高い神経ですが、この神経は血管コントロールをしている神経でもあります。従って、筋肉に与える影響の大変大きな神経で、この神経のオーバーストレスは筋機能の低下と冷えにつながります。
このような状態になると、当然、副交感神経と連動している交感神経にフィードバックします。
この場合のフィードバックは神経の過労が背景と条件ですから電位低下としてそれをします。そしてこれに対するリバウンドが交感神経活性です。
この傷病性肩凝りはこのような背景により発症します。
傷病性肩凝りの施術のポイント
この傷病性肩凝りに対する施術は腋窩神経を始とした腕神経叢へのアプローチが全てです。
視神経から来ている場合であっても、最終の手前は迷走神経であり、この神経の電位を上げれば交感神経活性は静まり、これらの症状は急速に改善します。
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