痛みのしくみ(慢性痛)
”痛みのしくみ”を難しく考える必要はありません。
痛みを感じる場所は、痛みを感じとる神経のある場所に限ります。
言い方を変えれば、
神経の無い場所では、痛みを感じることが出来ません。
痛みを感じとる神経の無い場所は、
骨・椎間板・軟骨・毛髪・爪などです。
よく聞く、
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・腰椎すべり症
・分離症
・椎間板が飛び出す
・脊柱管が狭くなる
・腰椎がズレる、折れる
・軟骨が減る 等... sinkeiga.gif
痛み、しびれとは無関係であることは、証明されています。
このことは、データに基づく医学資料のいたる所に記されています。
痛みを感じとる神経のある場所は、筋肉です。
痛みを感じるときは、筋肉に何かしらの異常があることになります。
この異常とは、筋肉が緊張している状態です。
※緊張とは、”凝っている”、”縮んでいる”、”硬い”、”コチコチ”とも言う
専門的に説明した場合、生理学・細胞学の世界になりますので、簡単に説明すると
筋肉が緊張した場合、
血管や神経が圧迫されるために、痛みやしびれが出ます。 痛みを感じる場所は、筋肉。 腰が痛い=腰の筋肉が緊張 でん部や足が痛い・しびれる
その痛みを発する筋肉の緊張は、骨盤などの歪み・骨のズレなどでもおこりますが、骨盤や骨格が正しい場所にあっても、筋肉が緊張している限り、痛みは消えません。
従って、整体やカイロプラクティックへ行っても
痛みが消えないのです。
ここからは、なぜ人間の構造上、物理的に痛みが消えるのか
わかりやすく説明していきます。
痛みは、筋肉の緊張が原因でおこります。
以下で説明するのは、
腰・でん部・足 の 痛みやしびれ が起こる仕組みです。
人間は、腰から足先に向かって動脈があります。心臓から送り出された血液は腰を通り、でん部を通り、足先へ血液を運びます。 人間は、足先から腰に向かって静脈があります。老廃物の入った血液は、足先から腰を通ります。 人間は、腰から足先に向かって神経があります。脳から脊柱を通り、腰周辺で枝分かれした神経は足先まで伸びています。
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これらが圧迫された場合
腰の筋肉が緊張(硬い)している場合、動脈が圧迫され下半身に血液をうまく送ることが出来ません。下半身への血流が悪くなり、痛み、しびれ、冷え、つっぱり感がおこります。 腰の筋肉が緊張(硬い)している場合、静脈が圧迫され老廃物の排出を正常に行うことが出来ません。老廃物が滞り、痛み、むくみ、ふるえ、だるさがおこります。 腰の筋肉が緊張(硬い)している場合、神経が圧迫され脳へ筋肉の運動信号を正常に送ることが出来ません。そのため、血液の循環が悪くなり間欠性跛行(かんけつせいはこう)がおこります。(間欠性跛行とは?動けば痛くなり、休めば痛みが消える症状)※椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で、脊椎内での神経の圧迫の場合は、痛みやしびれは出ずに運動麻痺だけが起こる。運動麻痺=痛みは無いけど動かない (脱力状態・排尿障害・排便障害)
痛みを無くす方法は、いたってシンプルですが、
素人の考え方で行動すると、さらに悪化します。
今より悪化させないために、正しい行動をとってください。
例)あなたは、でん部の中心部に痛みがあるとします。
●でん部の中心部が痛い場合(仙腸関節炎などの原因)
中心から7cm外、背中側から6cm中、腰椎4番の位置が原因で痛みがあります。
これらが圧迫された場合
痛みを消すには、
中心から7cm外、背中側から6cm中、腰椎4番の位置
上記箇所の緊張した筋肉を軟らかくしないと痛みが消えません。
腰の奥深い場所の筋肉を軟らかくしなければなりません。
ただし、
「筋肉さえ軟らかくなれば、痛みが消えるんだ!」と、
素人の考える治療方法では悪化する危険がたくさんあります。
右記は、悪化する方法です。 揉む(マッサージ) 叩く(整体・カイロ) 強く推す(指圧) 伸ばす(ストレッチ・体操) 注射(ブロック注射・トリガーポイント注射・局部麻酔) 湿布・痛み止め 鍼・灸 温める(温熱療法・温泉) 血行促進剤
さまざまな方法が"治療"と呼ばれていましたが、
良くても表面的に1cm程度軟らかくなるだけで、
今までの治療では、腰の深部の筋肉は軟らかくなりませんでした。
むしろ、今までの治療のほとんどが、筋肉を痛める可能性があり
結果的に悪化することを行っていました。
(坂戸孝志より)
http://aozora-youtsu.com/2016/07/post-6446.html
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